今回紹介するのは、とっても小さなお堂ながら、モン族のフラスコ画が見事な謎の寺院パトダミャー寺院です。
パトダミャー寺院の場所
ヒンズー教寺院であるナッラウン僧院から、少し西進した場所にあります。Googleの地図では⑥の場所になります。
パトダミャー寺院の外観
パトダミャー寺院の少し手前に、小さな祠が立っています。

祠は別にみる物もないのですが、その前に建てられた石碑に、日の丸と、日本人の名前が刻まれていました。
どういう意味なのでしょうね?
写真で撮りましたが、字が薄くて写りませんでした。

そして、この祠からさらに西進すると、木々の間からバガン王朝の初期型寺院の典型例とされているパトダミャー寺院が姿を現します。
バガンでは、最も古い寺院の1つとされているそうです。

パトダミャー寺院(Pahtothamya Temple)は、パガン王朝における伝説上の王であるタウントゥジー王によって建てられた5つの寺院の1つとされていますが、内部の壁画調査から考古学的にはソウルー王の時代(11世紀)に建てられたと言われています。
また、この寺院は9世紀から11世紀にビルマに存在したモン族のタトゥン王国の建築様式で造られており、内部の壁画もモン族特有の様式だそうです。
東に向かって長いホールとなっており、高さ26メートル、入口から見た横幅 17メートル、奥行 30メートルの均整の取れた美しい1階建ての建物です。
ただ、この寺院も1975年に起きた地震の被害は免れず、現在の建物はその後に復元されています。
堂内に鎮座する仏さまは超美男子
入口から奥を覗くと、仏様が鎮座されておられました。
とても、美しい仏様です。
インド人っぽいお顔ですね。
グービヤウッゲー寺院の仏様と瓜二つです。同じ時代に建立されたのかな?

美男子です。

う〰ん。
この角度からも、お美しい。


暗闇に浮かび上がる美しいフラスコ画
内部はとても暗いので、必ず懐中電灯を用意して行ってくださいね。
というのは、懐中電灯で内部を照らすとびっくりする程、美しい壁画が現れます。
私は、その美しさにとても感激して叫び声をあげておりました。
特に、仏像の向かって左側(右手側)の回廊の壁画は、とても綺麗に残っていました。

ねっ。
美しいでしょ。
懐中電灯で照らしたときに、この壁画が現れたときは、神様にお会いすることができたような感動でしたよ〰!!
とってもイケメンです!! (あれっ、女神様かな?)

しつこいようですが・・
絶対に、懐中電灯は持って行ってくださいね!!
でないと、ただ真っ暗な寺院だった・・・
というだけで終わってしまいますよ〰
壁画は外側の回廊全体に描かれていますが、特に図面の赤丸の部分が綺麗に残っていて素晴らしかったです。
バガン最古の壁画だそうです。
仏教の様々なシーンが描かれています。
堂内の見取り図があったので、そこに壁画の位置を記しておきますね。

お釈迦さま・・

お釈迦さまの説法場面
これは、とても綺麗に残っていますね。


ジャータカ


お釈迦さまの剃髪場面
これは、すばらしいです!!
しっかりと髪を切る剣が見えますよね

モン族の物語等も描かれているとか・・・
ピュー文化の影響を受けたバガン王朝における初期型寺院の典型例とされている寺院だそうです。
ガイドブック等にはあまり載っていないので、見逃さないように気をつけてくださいね〰!
バガン遺跡めぐりエリア別完全ガイドのページはこちらから