目次
王宮(ワットプラケーオ)の隣に位置するバンコク最大最古の王室寺院
バンコク観光といえば、ワット・ポーというくらい有名なお寺です。
とても有名なワット・ポーですが、何が有名かというと、
金色に輝く大寝釈迦仏
になるのですが、皆様、この仏様のお姿はテレビや雑誌などで一度は見られたことがあるのではないでしょうか?
また、寺院内にはタイ古式マッサージの総本山もあることから、観光客には大人気の場所になります。
今回は、この大寝釈迦仏やタイマッサージの紹介も含めて、ワットポーについてご紹介していきます。

ワットポーの行き方
ワット・ポーは王宮の南隣にあるのですが、バンコク最古にして最大の敷地を誇る王室寺院になります。
グーグルの地図では、⑦の場所に当たります。
ワットポーへの行き方は、お隣にあるワットプラケーオへの行き方とほぼ同じであり、
- ホテルからタクシーで行く
- 電車で行く
- 水上バスを使って行く
の3種類の行き方があります。
ここでも、それぞれのアクセス方法についてご紹介していきますね。
ホテルからタクシーで行く
バンコクの中心部のホテルに宿泊されているのであれば、タクシーがお勧めです。
ホテルに頼めばタクシーを手配してくれます。
スクンビット周辺からだと、概ね40分、150バーツ位
シーロム周辺からだと、概ね20分、70~100バーツ位
ですが、午前の通勤ラッシュや午後から行く場合は、渋滞に巻き込まれる可能性もあります。
渋滞に巻き込まれると、時間もタクシー代も増えることになりますが、300バーツを超えることは、まずないと思います。(ぼったくられないように注意してくださいね)
2名以上の複数の場合は、割り勘にするとそんなに高くはないはずです。
ただし、タイのタクシー運転手さんは当たり外れがあるので、良い人に当たれば親切で片言の日本語を話してくれたりして楽しい時間を過ごせますが、悪い人に当たれば、運転が荒っぽい、態度が悪い、等嫌な思いをするケースも多いので覚悟してください。(基本的には良い人の方が多いです)
電車で行く
一番、お勧めなのが電車MRT(地下鉄)の利用です。
2019年7月から、西側が延伸されたため、王宮エリアに手軽に行けるようになりました。
降りる駅は、サナーム チャイ(Sanam Chai)駅 です。
サイアム博物館の敷地に地下鉄へのエスカレーターがあります。
サナーム チャイ駅からワット・ポーには歩いて直線で5分あまりなので、ぶらぶらと歩くとあっという間についてしまいます。この場合は、正面出入口まで回ると、かなり遠回りになるので、道沿いの西口通用門から入ってください。

`とにかく駅から歩いて5分程度なので、私的には電車で行くことをお勧めします!
水上バス(チャオプラヤエクスプレスボート)を使って行く
チャオプラヤー川周辺のホテルに宿泊している人は、チャオプラヤー川を走行しているボートを利用すると便利です。
ター・ティヤン(Tha Chang Pier)船着き場で降りると、ワットプラケーオポーの入口まで徒歩で5分位です。
上の地図に、船着き場の場所を記載してありますので参考にしてください。
また、旅慣れている人ならチャオプラヤエクスプレスボートで行くのもお勧めです。
BTSサパーンタクシン駅の真下にある船着き場サトーン駅(Sathorn Pier)からチャオプラヤエクスプレスボートで最寄の船着き場ターチャン駅まで約15分程度です。
料金は1人15バーツ前後。船着き場で「ワットプラケオ」または「グランドパレス(王宮)」と行き先を伝えれば、どの水上バスに乗れば良いのかスタッフが教えてくれますよ。
また、ワット・アルンにも、この船着き場から渡し舟が出ています。
ワットアルンへの行き方は、ワットアルンのページで紹介しますね。
まずはチケット売り場で拝観料を払いましょう
では、ワット・ポーの中に入りましょう!
ワット・ポーの創建は14世紀のアユタヤ朝時代になるそうで、ラーマ1世とラーマ3世が、それぞれ数年の歳月をかけて大改修を行ったそうです。
チケット売り場は北側にあるので、タイ・ワン入口と呼ばれる北側の正面入口から入ります。(正面から入る場合は、入口と出口が違うので気をつけてくださいね。出口も同じ北側にあり、タイ・ワン入口の東側にありますよ。
時々、出口側から警備員の目を盗んで中に入っている外国人を良く見かけますしたが、やはり拝観料はきちんと払いたいものです。
門のところに建っている石の像は、少し中国っぽいです。


拝観料については、私がタイに来た5年前は100バーツだったのに、年々跳ね上がり今では200バーツします。もちろんタイ人は無料ですが・・
2021年現在は、流行り病の関係で外国人観光客がほとんどいないため、パンデミックが落ち着いて観光客が押し寄せていたら、またまた拝観料が上がる可能性がありますね(涙)
ワット・ポーはとてもとても広い敷地なので、全部回るのに1時間は予定しておきましょう。
簡単な境内の見取り図を掲載しておくので参考にしてくださいね。

大迫力だけど美しい黄金の大寝釈迦仏
入口のゲートでチケットを係員さんに渡して敷地内に入れば、先ず大寝釈迦仏が横になられている大仏殿からお参りしましょう!
大仏殿は、入口のゲートを抜けたらすぐ左手にありますよ。

大仏殿の外観については、結構あっさりとしています。ラーマ1世が創建されたそうです。

本堂に入る前に、靴は靴袋に入れます。(入口に靴袋が置かれています)
そして注意することがあります。
ノースリーブや短パン、ミニスカート、スパッツなどの肌を露出する服を着ている方や体のラインが出る服装は禁止されています。
基準を満たしていない服装をしている場合は、ズボンや上着等を借りないといけないので、とても面倒くさいですよ。
できれば、タイのお寺参りをなさる場合は、最初から肌が露出していない服装にするのが良いと思います。
それでは、中に入りましょう!
大仏殿の内部は、あっさりとした外観と正反対にみごとな壁画で覆われています。

仏陀の生涯が描かれているそうです。
また、柱に施された花や鳥の画も見事です。

そして・・・
通路を少し歩くと目に飛び込んできたのが、ピカピカの黄金の大寝釈迦仏です。
始めて見た時には、本当に大感激しました!!
細長い堂内いっぱいに入滅時の姿の仏陀が横たわっておられます。

なんとも穏やかに微笑んでおられますよね~。
全長46メートル、高さ15メートルあるそうです。
とても柔らかい金色です。

ド・アップでも端正なお顔をされています!

どの角度から見ても美しいです。

そして注目は足の裏!!
仏教の世界観を表す108の図が書かれているそうです。

見事な扁平足ですが、これは悟りを開いた仏陀の「超人の相」を表しているそうです。

綺麗ですね〰

見事な螺鈿細工です。

でも、2016年に修復されたので、現在はもっと美しくよみがえっているはずです。
写真は2014年に撮影したものです。

タイの竜ですが、顔が2つ描かれています。
そして、寝釈迦仏の後ろ姿です。

お釈迦様の螺髪です。

この寝釈迦仏の背面には、托鉢の器108椀に1枚づつお金を入れていくというお参りがあります。
20バーツを治めると、1バーツ等が108枚入ったお椀がもらえます。
そのお椀の中に入ったお金を1つづつ托鉢の器に入れていきます。
お連れした皆さんどなたも、真剣に入れられていました。
私の母とお友達です。

親友のNさんです。

古式タイマッサージの総本山
そして・・・!!
このワット・ポーは、大寝釈迦仏の他にも有名なものがもう1つあります。
それは、ラーマ3世の時代に、タイで最初の学問が作られ、現在も現存していることです。
その学問とは??
そうです!!
タイといえば・・・タイマッサージ!!
なんと、このお寺の境内には、タイマッサージの伝統を受け継ぐタイ古式マッサージの学校があるのです。
外国人も数週間のレッスンで免許が取れるみたいなので、興味がある方は調べてみてくださいね。免許を取得すると日本でタイマッサージ店を経営することも可能みたいです。
さらに、本場の施術もこのお寺の中で体験できますよ。私は1度だけ受けたことがありますが、古式タイマッサージは伝統療法の1つに位置付けられているので、勉強を積んだセラピストがしっかりと理論に基づいて施術をしてくれると感じました。
そして、王様たちのお墓である塔の周辺通路には、下の写真のようにタイマッサージの教本の内容が、壁画として描かれています。


理学療法の治療院を経営している私は、この壁画が面白くて、いつもこの場所で長時間見入ってしまいます。
タイマッサージ1時間 420バーツ
足マッサージ30分 280バーツ
足マッサージ1時間 420バーツ ※料金は変更になる場合があります。
ラーマ1世から4世までの王様をお祀りする美しいタイル細工の仏塔
大仏殿の南側には、ラーマ1世から4世までの4人の王様をお祀りする仏塔が建っています。
これが、みごとなタイル装飾で、どこを切り取っても美しくて絵になるんです。
左の3基横並びなのが、1番手前からラーマ3世、真ん中が1世、一番奥が2世の仏塔です。
そして、右側がラーマ4世の仏塔になるそうです。

仏塔は近くまで寄って見れますので、是非中に入って見てくださいね。
仏塔に入るには、先ず大仏殿から中庭を挟んだ東側にある門をくぐりましょう。
この門をくぐると本殿エリアに入ります。

すると、門の南側に下の写真のようなとても綺麗な小門がありますので、それをくぐれば仏塔エリアに入ります!




とにかく、この色彩は日本ではお目にかかれないので、ここに来ると写真を撮りまくってしまいます。どこを撮影しても素晴らしいです。
絢爛豪華な本堂
そして、仏塔の向かい側のエリアには本堂があります。

この本堂が、とても心が落ち着く素晴らしい空間なんですよね〰
入口の螺鈿細工の扉が見事な美しさです。


ラーマ1世が創造されたそうです。
本堂の入口には、お寺で飼われているらしき犬ちゃんが、いつも気持ちよさそうに寝ています。
この子、どんなに人が増えて邪魔になっても、絶対にどかないんですよ!!
タイの犬ちゃんは、本当に自由気ままな子が多いです。

ここでも、靴は脱いで中に入ります。
ここのご本尊様も、ピカピカでとても美しいお釈迦様です。
本尊の台座にラーマ1世の遺骨が安置されているとか・・・
また、堂内一面に仏教画の壁画が描かれています。

台座の装飾が豪華絢爛!!

結構な確率で、訪れた時はたいがいお坊さん達の勤行にかち合います。
1日何回、お勤めをなさるんだろう?
僧侶の読経の声が、とても心地よくて、いつまでも座っていたい気分でした。

本堂を取り囲む美しい回廊
お参りが終わったら、本堂の外側も見学しましょう!
本堂は二重の回廊になっています。
1つ目の回廊の入り口から2つ目の回廊に続く入口が重なって見えるのですが、とても綺麗です。


回廊には、外回廊に244体、内回廊に150体の金色の仏像がずらりと並んでいます。

これらの仏像は、タイ北部の寺院から集められたそうです。
さらに・・・
本堂の周りには、いくつか小さなお堂があり、それぞれに仏様が祀られています。



扉の絵もとても綺麗です。

お庭も整備されていて、本当にきれいなお寺です。

昼からは、とても混雑するので、できれば午前中の早い時間に行くことをお勧めします。
